久永朋靖

「さまざまなモノの見方、考え方を学びました」

久永朋靖(鹿屋市在住) 朝の寒気も和らぎ心地良くなってきた土曜日の早朝、
私は、かごしま県民交流センターに出向きました。
でも、目的は、「日本人に向けられたヨーロッパ人の眼」ではありませんでした。
別のシンポジウムへ参加し帰宅しようとしていたときに、
偶然にも、この企画を目の当たりにした。
数日前参加したセミナーで"キャリア理論"によれば、
「キャリアの80%は予期しない偶然の出来事」という話を耳にしたため、
"偶然"を期待し、
「日本人に向けられたヨーロッパ人の眼」のセミナーに
飛び入りで参加することにしたのです。

会場には、写真家であるニク氏、スティーブン氏をはじめ関係者の方々や、
高校生、一般の方が真剣な表情で写真家の作品の説明に見入っていました。
普段、写真とは、かけ離れた生活をしている私には、
異国の地に紛れ込んだような感覚であったことを記憶しています。
最後に、この企画である「100倍楽しんで」の意味を知りました。
今回の企画にボランティアとして参加してみませんか?とのこと。
通常、見ることのない写真展の裏舞台を覗けるということです。堂々と。
私は迷うことなく参加の決断を下しました。

ボランティア初日は、右も左もわからずオドオドしてばかり...。
お客様からどんな質問をされるかという不安に駆られていました。
しかし、スタッフの方々にアドバイスをいただき、
いかに、お客様が写真展を通して、"鹿児島"を見つめ直すきっかけになるかを重点におき、
自分なりにサポートできたのではないかと思いました。

私は4日間、ボランティアとして、この企画に携わってまいりました。
もちろん作品も毎日、目を通すのですが、4日間ともそれぞれ違う印象を受けました。
その中でも、一番印象に残っている出来事は、ボランティア4日目。
「こんな作品あったっけ?」と...。
自分のバイオリズム、感情の変化により、見ていたはずの作品も、
本当は見ていなかったのかなと不思議な体験も経験させていただきました。
と同時に、日々見ていたはずの"鹿児島"(生まれ育った愛着のある地)も、
本当は見ていなかったのかなと...。改めて考えさせられる写真展でありました。
3人の写真家が伝えようとしていたものは、そこにあったのかもしれませんね。

今回の企画を通じて、老若男女問わず色々な方々と接し、
さまざまなモノの見方、考え方を学びました。
短い期間ではありましたが、とても充実した日々でした。
今回のボランティアをきっかけに積極的に色んな活動に参加しようと思います。
やはり、"キャリア理論"は正しかったようです。
"偶然"とは"必然"なのかもしれませんね。
参加してホントによかった!
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