ちょっとおやすみ

イザナギ・イザナウ展、開幕5日目。
昨日の南日本新聞に取り上げてもらって、うれしいスタートになったのに、
ちょっとおやすみ・・・です。

7日と8日は、台風のため、作品を全面撤去します(T_T)

今回、初のインスタレーションに挑戦したわけだけど、
いやはや、野外のインスタレーションは過酷でむずかしい。。

作品は、霧島市役所庁舎の池を使って、針金と布でできた緑や小鳥のオブジェを配置していくというものなのですが、搬入時から波瀾万丈。修行とも思える毎日。

水深10㎝ほどの池だから浮力はほとんどないだろう。。
風で揺れる感じが出したいな。。

などなど考えて作っていたパーツは、ことごとく裏目に出て、オブジェを留めた切り株を配置したら浮島のように流れていき、レンガを結びつけたオブジェは、少しの風で倒れる状況。

近くのホームセンターを何度も往復して応急措置に追われて搬入日終了。
現場でやる予定だった細かい作業は何も出来ず初日開幕。
展示しながら制作を続ける公開制作に切り替え臨むことに・・。

しかし、初日、更に、思わぬ風雨にさらされ、一時撤去を余儀なくされることに・・・
次々となぎ倒されていくオブジェを見ながら、私の気持ちも一緒にへこんでいく・・・

手伝ってくれる仲間や友人の存在もうとましく思えるほど、サイテーなグズグズな自分になって、
ひとり黙々と風雨の中で木材への打ち込み作業をする。もう手元もよく見えないほど暗くなってくる。

そして、何かを乗り越えたあたりからまた楽しくなってきました。

本当の創る喜びみたいなもの・・・、
作品イメージや観た目といった鑑賞を意識した造り方ではなくて、
真にモノと自分が向き合って制御していって形にしていく、時間を含めた「心と現実の間の世界」のようなものの心地よさが、何かを乗り越えたあとにきたような気がしました。

絵を描いている時もそんな感覚になったことがあって、そんな絵は、その後いつ観ても、自分でいうのもなんだけどいい感じです。でも、まだ1、2度くらいしかそんな時はないけどね。

きっと今度もインスタレーションという新しい表現方法に取り組み、ただうわべだけだった向き合う気持ちが本当の新境地に入ったといったところでしょうか。

いい経験をさせてもらっていると思っています。
それも仲間や友人、家族の協力と励ましがあったおかげさまと心から感謝してます。

また、9日(金)からは展示を再開できると思います。
台風の間にさらに制作を進めて、パワーアップした展示にしたいと思っています。

よかったら観に来て下さいね!

早川 由美子