People and Arts~人々と芸術~博覧会vol.3触れる作品展2006

●活動の記録
==触れて、感じて、感動== 来観者 1,200名!!
People and Arts~人々と芸術~博覧会vol.3触れる作品展2006
第1回2006年6月14日(水)~6月19日(月)ハートピアかごしま鹿児島市小野町1-1-1

第2回 三宅美術館[M企画]との共催

2006年7月27日(木)~8月12日(土)

三宅美術館

鹿児島市谷山中央1-4319

展示を楽しむ人々 こちら出展された作家と作品 こちら参加された文化ボランティアの感想 こちら
 
この「触れる作品展2006」は、2005年にある個人の方の想いから鹿児島県立盲学校で行われた「触れる立体展」を、当法人が引き継ぐ形で開催しました。開催するにあたり、「素晴らしい作品なのでより多くの方に触れる機会を広げて欲しい」という盲学校からのご提案を受け、企画内容・会場等の検討を続けた末、ハートピアかごしまと三宅美術館の2ヶ所で開催することとなりました。視覚に障害のある方のためだけではなく、子どもたちや高齢者など、さまざまな立場の方がみんな一緒に作品に触れ、感動する場を作りたいと考えたのです。そして、地域の子どもたちや高齢者を含めた1,200名の方に、普段は「お手を触れないでください」と言われてしまう一流の美術品に触れていただきました。目の不自由な方だけでなく全ての人にとって、芸術作品に触れることは、観るだけでは得られない作品の材質の感触や、作家の気持ちの一端を感じていただけたのではないでしょうか。 
今回の作品展は多くの方々に支えられて実現しました。作品に触れるということは、いくら注意を払っても汚れや汚損から守ることは難しく、それらを承知の上で、自分の分身とも言える作品を出展していただいた作家の皆様に深く感謝いたします。ありがとうございました。また、鑑賞者の安全確保と作品保護に努めていただいた文化ボランティアの方々をはじめ、鹿児島県立盲学校、ハートピアかごしま、三宅美術館ほか、多くの方々のご協力に心より感謝申し上げます。  ※順不同、敬称略
第1回 2006年6月14日(水)~6月19日(月) ハートピアかごしま
目の不自由な方が、手で作品を鑑賞。熱心さと鋭い感覚に感嘆!
第2回 2006年7月27日(木)~8月12日(土) 三宅美術館
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出展された作家と作品
宮薗広幸 風間信秀
久保利昭 のりお
竹道久
藤浩志 楠丈
野田和信 盛永省冶 前畑省三  
 
有山禮石 有山勝英 福田啓人
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鹿児島で初めて、全美術作品に触れることができるという展覧会を開催するにあたって、作品の保護と鑑賞者の安全確保をサポートしていただくボランティアを広く募集しました。ボランティアのみなさんにお願いした一番大事なことは、ご自身も「楽しんで」もらうことでした。実際に楽しんでいただけたのでしょうか。みなさんにお聞きしてみました。ー触れる作品展に参加してー文化ボランティアのみなさんの感想より
田中知明さん(40代男性)『文化・芸術と自然に触れ合ってみたい・・・」日頃、全く文化・芸術活動に接することのない私が「触れる作品展」のボランティアに参加しようと思った理由は、実に単純なことからでした。仕事漬けの生活にどっぷり浸かっている私は、日頃の美術展や展覧会など文化・芸術に触れることなど一切ない状態・・・

都会の雑踏より大自然に足を踏み入れることが大好きな私は、頭で考えるより、自然や文化・芸術と直接触れ合うことがいいみたいだ。そう思いながら、触れる作品展のボランティアに参加しました。

ボランティアをはじめるまえに、作品を紹介してもらいながら、実際に触れてみました。掌や体全体で触れることで、作者の作品に込めた想いが伝わってくるかのような錯覚を覚えたのは、私の思い過ごしだったかもしれません。それは、あくまで私の想いでした。作者の想いやイメージを感じているのは、私自身であって、作者と全く同じ想いを共有しているわけではありません。でも、私が感じたほんの少しは作者と共有できたのではないかと思います。そんなわけで、ボランティアは、一人ほとりが感じたり、イメージしたりすることを邪魔しないように、アテンド役に徹していましたが、皆さん一人ほとりのいろんな表情を見るのが楽しかったです。

日高順子さん(20代女性)「どうぞ作品に触ってみてください。」というこちらからの言葉に、おそるおそる手を触れた来場者の方の表情が次第にいきいきと変化していく様子が大変印象的でした。普段は触ることの出来ない芸術作品ですが、実際に触れてみると想像以上に作者の方々のエネルギーを感じます。それが来場者の方々にも伝わっていたようでした。また、何より「触れる」という行為を多くの方が心から楽しんでいらっしゃって、ボランティアとしても楽しみながらご案内できたように思います。不慣れなボランティアでしたが、得難い貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。
吉冨勇一さん(30代男性)今回ボランティアとして参加させていただいたのは、「目の不自由な人も作品を楽しめるとは、なんてすばらしい企画なのだ!」と感銘を受けたからです。友人に視覚障害者がいるせいかもしれませんが、彼らと一緒に展覧会に行くチャンスができたことに彼らとの世界につながりがうまれたような気持ちでした。作品展のボランティアは初めての経験だったので、少し緊張しましたがスタッフのアドバイスで楽しんで参加できました。普通、「作品に触れてはいけません」というのが常識ですが、この作品展では「触れてください」とスタッフから言われるのがユニークです。作品に触れてくれないと悲しくなるくらいです。お客様のなかにはびっくりされる方や、いいとわかっていても恐る恐る触る方、子供の場合は作品にのっかかたり、手だけでなく体全体で触れます。実際の役目として、作品の鑑賞になるべく邪魔にならないようにさりげなく作品の情報を伝えることに気を使いました。まるで二人で話しをしている横から割って会話に入っていくようでした。声をかけるタイミングというか「間」が難しいなと思いました。しかし、お客様との話しの中で感動してくださったり喜んでもらえると、作家さんのお手伝いができたような気がして自分もアーティスト気分に浸ることができました。いろいろな方が作品展に来ていただきましたが、印象に残ったのは、視覚障害者の方の作品への触り方が、とても繊細で驚きました。10本の指先を使ってセンサーのように念入りに隅々まで触っていく様子は、作家さんがその作品を作っている様子とだぶるようでした。この人たちにとって「触れること」は「見ること」なのだと思いました。もっとこのような作品展が世界中に増えるべきです。
林あゆみさん(30代女性)展示会をお手伝いする中で、作品を触れる事により見る側もいろいろな自己表現をしながらみるのだなぁと、ひとりひとりそれぞれの「触れ方」があるのだと思いました。お陰で良い体験ができました。
岩下洋一さん(50代男性)まず、さまざまな障害を抱えた人の多さに驚きました。”作品には触れないで”が一般的ですが、今回は”触れる”が魅力。全盲と思われる年配の方への解説中には、身の震えるような感動を覚えました。手を作品に導く。沈黙。作品に触れて一、二、三秒、「おっ!おっ!」と声。手が滑るように移動する。立て続けに「わっ!わっ!」と声がでる。声が弾む。「ここが顔?」。「あぁ、こうなってるんだ」。「こんな風に曲がってるんだ」。「これ何でできてるんですか?」。「ふうん・・・」。「冷たい・・・」。点字のキャプションを触ってもらう。「あぁ、そう書いてある」。納得される。私の補足説明が聞こえているのかなと思える程、次々と感動し、驚き、質問が飛び出す。そのはしゃぎ過ぎる程の感動表現は、大人とは思えないような驚きを感じて、思わず熱いものが込み上げて来るのを抑えられなくなりました。
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