桜島・錦江湾ジオパーク、エリア拡大を機に総合看板完成!その1

2013年に鹿児島市で始まった「桜島・錦江湾ジオパーク」は、約8年間の活動を通じてジオサイトの整備やプログラムの充実等を進め、観光資源としての魅力を高めてきました。さらに、2021年の姶良市・垂水市を含めたエリア拡大により、その魅力は広がりを見せています。

これからの展開として、ジオパークコンテンツが充実し、多くの見どころを周遊していただくための詳細なガイドブック等が完成したことをふまえ、これらを最大限に活用し、ジオパークを広くアピールするため、ジオパークの存在に気づき、関心を持ってもらうための起爆剤となる力強いPRツールが必要な段階にきているというのが関係者共通の認識でした。

今回の鹿児島中央駅前総合看板は、注目度の高い同駅前・市観光案内所前ということで、ジオパークの魅力に気づいていただく「起点」として、大きな効果を期待できます。また、その展開において、設置場所の利点を生かした、案内所との連携を想定しており、互いに相乗効果が得られるように看板に案内所利用を促す直接的なアプローチも含めています。陸の玄関口としての地の利を生かし、多様な目的を持って訪れる観光客の方々へ桜島・錦江湾ジオパークを広く知っていただくことも目指しています。

具体的なデザインにおいては、ジオパークの魅力を周知させる起爆剤となるPRツールとして、広い看板スペースを最大限に活用した、インパクトのあるデザインとし、人々の注目を集め、思わず写真を撮りたくなるようなものをコンセプトと決め、一時的な話題として消費されることなく、駅前の新しい待ち合わせの名所となるような長期的にも愛されるようなデザインを目指しました。

主なターゲットとデザインの方向性については、関係者のワーキンググループで協議を重ね、小学生のお子さんがいる家族と具体的に想定し、これまで8年間培ってきた「火山と海の冒険」をイメージしたアドベンチャー感のあるデザイン資産を生かすこととしました。看板の前に立つと「今、自分はジオパークにいるんだ!」と感じることができるような、臨場感とワクワク感のあるものにしました。

 

今回の中央駅前総合看板のデザインの主目的は、「接触時間が短いという看板の特性をふまえ、”ジオパークに興味を持ってもらい世界観を伝える”こととし、詳細な情報は案内所にあるガイドブックを手に取ってもらえるように誘導する工夫を行う。」としました。

本日、2022年3月25日、完成&お披露目です!

 

▽デザインチーム
デザイン:冨永デザイン 冨永功太郎/篠原拓朗
イラスト:大寺聡
コピー:小谷さらさ

コーディネーター:早川由美子